このドキュメントは,Linux 上で Mobile IPv6(MIPv6) を設定するためのチュートリアルである.
このドキュメントでは,基本的なカーネルコンフィグレーション,IPv6 ネットワークのオペレーション,設定経験,MIPv6 に関する基礎知識があることを作業の前提としている. IPsec を使いたい場合は,IPsec の基本的な知識と,IPv6 のトンネルゲートウェイの設定経験も必要になるだろう.
まずはじめに,既知の問題を参照してほしい.
古い情報はumip-0.3またはumip-0.1 ページに移動した.
mip6d のインストール後は,mip6d.conf(5)を参照することにより,設定に有効な情報を入手する事ができる.
上記を行う起動スクリプトの簡単な例をmipv6-ha.shに示す.
起動スクリプトの簡単な例をmipv6-mn.shに示す.
経路最適化を簡単に確認する方法は(TAHIテストを用いるか,パケットをダンプすることにより確認する以外には)難しい.
しかし,USAGI git ツリーに含まれている ping6 を使用すると,受信した echo reply が経路最適化されているかどうかは確認することができる.
例:
メインラインのカーネルサポート状況を記す(2.6.23時点).
ノード | 基本動作 | IPsec | |
---|---|---|---|
トランスポート | トンネル | ||
HA | OK*1 | OK*1 | OK*3 |
MN | OK*2 | OK*4 | OK*4,*3 |
CN | OK*1 | -*5,*1 | - |